私が働いていた会社は業種としてはS(サービス)業で、S社というビル管理や公共施設などを管理する会社でした。自治体の公共施設を民間の会社が運営する指定管理者制度という地方自治法に沿って、ある地方都市の体育館・運動場・屋外プール施設の責任者をしておりました。
会社は人件費を抑制するために、人員配置を自治体との年度協定書や仕様書通りに配置せず、長時間の労働はあたりまえようになっており、一か月の残業時間は80時間~90時間は超過していました。
また、夏に屋外プールが開業する繁忙期になると3ヶ月間は休みを取得することができず、疲労回復する時間や暇もなくプールの施設やお客様の安全管理に気を使いながら勤務しておりました。残業代は半分位にカットされ、休日出勤手当なども付与されることはありませんでした。
なにごとも会社の部長クラスが適当に判断し、人事規定や勤務規定などもあってないようなありさまで、非常に離職率の高い会社でした。
他の営業所では従業員が労働基準監督署に駆け込んだ実績もあり、地方自治体を相手にして業務を遂行をするにはあまりにもコンプライアンスの順守や社内統制がとれておらず、綱渡りのような会社でした。
今でも、現存しているのが不思議と思われるような会社です。